■あらすじ

お互いの秘密を守る約束を交わし、アビゲイルを匿うレクター博士。

そのセラピーを受けるウィルはマリッサの遺体を見て罪悪感を感じたと語る。自分が殺した気分になった、ホッブスを分析するうちに近づきすぎた。ホッブスと共に生きている気さえすると、奴の死後も取りつかれているウィル。

 

《今回の殺人事件:一家惨殺事件》

家族のディナーの席で起きた一家4人の殺害事件。全員が頭を撃ち抜かれてテーブルに突っ伏している姿で見つかった。そしてその家では1年ほど前に息子の1人が失踪していた。

 

これは招かれざる客による犯行。犯人は共にテーブルに付き、脅して一家を支配していたとウィルは見立てる。家族は一斉に処刑されたが夫人は最後に撃たれたと分析し、ジャックに見えてくるのは「家族観」だと語る。一体誰の?おそらくは犯人の。

家に飾られているのはどれも作り笑顔の子どもたちの写真だとウィルは語る。夫人だけ抵抗した跡がないのは犯人を許した。母親だからだと分析する。

 

一方ソーセージで犬たちを手なづけてウィルの家に不法侵入(違ったけど)するレクター博士。犬さえ支配する姿はさすがである。七匹もいるのにまったく警戒していない犬たちがかわいい(むしろ懐いている)。忍び込んだ家で堂々とピアノを弾き肌着の引き出しを開けるなどし、完全に不審者であるがここで博士は後の重要な証拠となる「疑似餌(毛鉤)」の細工にとりかかるのだった。

 

<アラーナとアビゲイル、そして博士>

訪ねてきたアラーナに私は異常だ、もとには戻れないと語るアビゲイル。病院での暮らしも支援グループにもなじめない。

博士のもとを訪れるアラーナ。博士はアビゲイルを退院させるべきだと語るがアラーナは安全な場所で自分を見つめなおすべきだと反論する。博士は「同僚の情熱に従おう」とあっさりと引き下がって油断させる(人心掌握術すごい)。

 

<博士とウィル>

さらなるセラピーは互いの家族について。母は難しい人でウィルの家は貧しく、父はボート修理の仕事でビロクシやグリーンビルへ引っ越しばかり、どこでもよそ者だった。家族に縁遠い自分たちは孤児となったアビゲイルと共通点が多いと博士は語る(本人も幼い頃に両親を亡くしている)。家族の話はなじめないとウィル。「だから家族を作った?」「捨て犬と暮らしているだけです」。家族を作ったのはアビゲイルのことだと博士は指摘する。

 

<ジャックと博士>

ディナーを食べながらウィルを心配するふたり、(ジャックはまだアビゲイルを疑っている)子供の殺人事件を見て、FBIに入るずっと昔の子供の頃を思い出しているのだろうと博士はウィルを分析するように語る。父親との何気ない時間が荒波に耐える錨になる、彼には錨が必要だと。

 

<さらなる事件>

授業中にカチ込んでくるジャック(ウィルちゃんご立腹)、13歳の行方不明の少年コナーと現場の指紋が一致した、こちらも同じく3人子供がいる家族。またも殺されているのではないかというウィルの見立て通り、《第二の事件》が発見される。コナーを含む一家が居間で殺されていたのだ。

 

しかし今回はミスがあり、犯人がその場に2人いたことがわかる。おそらく暖炉で見つかった焼死体が失踪した少年コナーであり、母親を殺す際に現場で動揺したため真犯人に撃たれて燃やされたのだろうとウィルは見立てる。さらに今回の事件では、1年前メイン州で起きた13歳の少年の失踪→母親が殺された事件と同じ銃が使われていたことが明らかになる。

 

<博士とウィル>

一話にして3回目のセラピー。アビゲイルにクリスマスプレゼント(拡大鏡)を用意するも「どうかしていた」と動揺するウィルがかわいい。「何故怒る?」「あの少年達に何もしてやれない、もう家族を戻してやれない」アビゲイルもそうだ、彼女の道を見つけてやるのが我々の責任だと博士。事あるごとにアビゲイルについて語ろうとするのは何の目的なのか。

 

<アビゲイルと博士>

病院にまでアビゲイルの面会に行く博士。悪夢を見るからここでは寝たくない、マリッサが私にニコラスを殺した時の写真をメールしてくる悪夢だとアビゲイル。彼女に、父と同類であることを暴かれるのが怖いのだと怯える。唯一話せるのは博士だけ。たった一つの嘘だけでいい、私といる時はそれさえ必要ないと慰める博士。

 

アビゲイルを自宅に連れ帰り、料理を振る舞うレクター博士。どの大学にもパパの犠牲者がいる。FBIに入りたいと語るアビゲイル。犯人の娘じゃ無理よね、と嘆く彼女に、「もう彼の娘だとは思うな、悩まなくて済むとしたらどうだ?」とキノコの幻覚作用(シロシビン)でトラウマの原因をたどり前向きな記憶を引き出すことで悪夢から救ってあげると提案する(要は危険ドラッグなのでは…)。幻覚作用のあるお茶を素直に飲むアビゲイル。

父との狩り、ニックの殺害、割れたティーカップ。シロシビンにより幻覚を見るアビー。博士との最初の食事はソーセージと卵。

 

<事件の真相と結末>

孤独を抱えている少年の失踪→母親または家族全員の殺害、というパターンの連続殺人。主犯は擬似母親を演じている女である。800キロずつ殺害現場が離れている、未成年、兄弟の真ん中、裕福な家庭を狙っている。どんな子になら従うかを見ぬいて行動しており、彼らの中では新たな絆が生まれている、でなければ餌食になるとウィルは分析する。

 

女は子どもたちから愛されたい、家族が邪魔。だから誘拐して家族を殺させている。次の犯行はプロファイリングによりノースカロライナで失踪した少年の家族と見抜くウィル。

結果、現行犯で女は射殺され、少年は確保されるのだった。「本当の家族を作ろう」と言われたと少年は語り、ジャックには理解できない。

 

アビゲイルに対する行為によってアラーナの怒りを買い、これまた素直に謝る博士。「アラーナ、君が正しかった。まだ外出は早かった」不安そうだったので薬を与えたと語り、3人でディナーの食卓を囲むのであった。アビゲイルは博士とアラーナに両親の幻影を見て、「家族がみえる」と呟く。

 

一方家族について考え、子供を持つのは遅いだろうかと妻に尋ねるジャック。妻はつめたく「私にはね」と答えるのだった。

  

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今回は「家族」がポイントの第4話。トラウマに苦しむのは力がないもの→力を取り戻させたい。ここでも「受け入れること」「力を持つこと(支配)」にこだわる博士。あくまで自分以外ではアビーとウィルにそれを強いているのが興味深い。巧妙にアビゲイルを支えている(君がソシオパスではなく生き抜いたからだ、など)が愛情も感じなくはない。

 

そして問題の家宅侵入ですが、なんだウィル、留守の間犬の世話を頼んでたのか! 不法侵入にしか見えなかったぞ! 博士があやしすぎるのがいけないんですが実際あやしいことやってるからいくない。

 

そしてディナー第二弾のジャックと博士、本当にうさぎの肉??? 違うっぽいよ~~怖いよ~~